耐力壁の最小長さついて
耐力壁の最小長さについてふれたいと思います。
国土交通省告示1540号第5第7号によると、
《外壁の耐力壁線相互の交差する部分には、長さ90cm以上の耐力壁を一以上設けなければならない》とあります。
また、枠組壁工法建築物設計の手引(2007)P.52 には、《交差部以外の耐力壁の必要幅は、その耐力壁の1/3以上とするのが一般的であるが、幅を1/3未満の耐力壁として配置する場合は、「枠組壁工法建築物構造計算指針」を参照し、慎重に検討されたい。》とあります。
そして、枠組壁工法建築物構造計算指針(2007)P.13、P.36 には、耐力壁の条件として《脚長が60cm以上ある無開口壁》ただし、記載されているのは許容応力度計算に関するページです。
一般的に枠組壁工法建築物の壁高さは、H=2450 or H=2750 なので、
2450×1/3≒816
2750×1/3≒916
やはり、90cm以上が良いと思います。
当事務所では、
耐力壁の最小長さを安全性も考慮し、耐力壁の位置に関係無く下記の通りとしています。
二階建などの壁量計算法による場合
90cm以上
三階建などの許容応力度計算による場合
60cm以上(出来る限り900以上とする)
次回も、ツーバイフォー(枠組壁工法)は、国土交通省告示の基準について書きたいと思います。
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