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2011年8月

基礎の設計(アンカーボルト編)

アンカーボルトの設計

壁端部の引抜き力をアンカーボルトから基礎へ伝達するには、
2つの条件をクリアする必要がある。

  1. アンカーボルトの引張耐力
  2. アンカーボルトのコンクリートに対する付着耐力

アンカーボルトの引張耐力について・・・
アンカーボルトの許容引張耐力は、M12(20.4kN)、M16(36.2kN)なので、
一般的な帯金物、ホールダウン金物を使用する場合、問題なしとする。

アンカーボルトのコンクリートに対する付着耐力について・・・
コンクリートへの埋め込み長さ(ℓ=T/sfa×ψ)により求める。
壁端部の引抜き力により金物が決まるので、金物別に検討してみると、
S-65
   4.06*10^3/1.89*37.7 =   56.9 ㎜ < 250 ㎜ (M12)
SW-67
   8.12*10^3/1.89*37.7 =  114.0 ㎜ < 250 ㎜ (M12)
HD-N15
  15.69*10^3/1.89*50.3 =  165.0 ㎜ < 400 ㎜ (M16)
HD-N20
  17.65*10^3/1.89*50.3 =  185.7 ㎜ < 400 ㎜ (M16)
HD-N25
  22.95*10^3/1.89*50.3 =  241.4 ㎜ < 400 ㎜ (M16)

よって、2×4工法(SPF)の場合、引抜き力が25kN以下なら、
一般的なアンカーボルト(M12,M16)の施工方法に準ずれば問題ないと思われる。

 
 
 

ツーバイフォーの構造図 清原建築設計事務所

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