基礎の設計(アンカーボルト編)
アンカーボルトの設計
壁端部の引抜き力をアンカーボルトから基礎へ伝達するには、
2つの条件をクリアする必要がある。
- アンカーボルトの引張耐力
- アンカーボルトのコンクリートに対する付着耐力
アンカーボルトの引張耐力について・・・
アンカーボルトの許容引張耐力は、M12(20.4kN)、M16(36.2kN)なので、
一般的な帯金物、ホールダウン金物を使用する場合、問題なしとする。
アンカーボルトのコンクリートに対する付着耐力について・・・
コンクリートへの埋め込み長さ(ℓ=T/sfa×ψ)により求める。
壁端部の引抜き力により金物が決まるので、金物別に検討してみると、
S-65
4.06*10^3/1.89*37.7 = 56.9 ㎜ < 250 ㎜ (M12)
SW-67
8.12*10^3/1.89*37.7 = 114.0 ㎜ < 250 ㎜ (M12)
HD-N15
15.69*10^3/1.89*50.3 = 165.0 ㎜ < 400 ㎜ (M16)
HD-N20
17.65*10^3/1.89*50.3 = 185.7 ㎜ < 400 ㎜ (M16)
HD-N25
22.95*10^3/1.89*50.3 = 241.4 ㎜ < 400 ㎜ (M16)
よって、2×4工法(SPF)の場合、引抜き力が25kN以下なら、
一般的なアンカーボルト(M12,M16)の施工方法に準ずれば問題ないと思われる。
ツーバイフォーの構造図
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